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晴れ時々いんど

2016年6月26日〜2016年12月27日:半年間のインターンシップ

【第16回】物乞いとの向き合い方

今日は少し真面目な方向で書いていきたいなと思います。

というのも僕のインド人の親友(Sくん)との話していたことをそのまま書きたいと思いました。

 

テーマは物乞い。

みなさんはどういうイメージを持っていますか。

物乞いを見たらみなさんはどうしますか。

 

どこにでもいる物乞い。

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(*これはインドの写真じゃなくてネットから取ってきたものです。)

 

インドに限った話ではなく、南アジア、東南アジアの国を訪れたことのある人は見たくなくても絶対見ることであろう「物乞い」たち。

 

子供、女性、障害者、老人。年齢層、性別、関わらずたくさんの「物乞い」がとにかく街のいたるところにいます。

 

通勤の30分の道のりに一体何人の物乞いと会うのだろうか。

メトロの電車にいつもいる手を差し伸べるだけの「物乞い

 

リキシャが信号に止まると肩を突き手を差し伸べるだけの「物乞い

 

インドに来る前まではあまりあったことなかったし、あまり考えていなかったけど。

 

どうすればいいのか。

 

噂では、物乞いもまたビジネス。裏に糸を引いて儲けようとしてる人がいて、物乞いが取ってきたお金を搾取する仕組み。

 

一体どう向き合えばいいのか。

 

インドに来た当初リキシャを囲まれると小銭をついつい渡したりもしていた。

自分の母親と同じ、もしくはそれ以上の年齢の女性が地べたを這いずりまわって

お金を求める。

 

かわいそうとか、哀れとか、そんなレベルではなかった。

 

Sくんとの話し

そんな最中インド人Sくんと話しをしてみた。

なんで物乞いはいるのか、どう向き合えばいいのか。

 

物乞いがなくならない理由は「物乞い」の子供は「物乞い」だから。

 

親は子に取って世界で一番身近で一番影響力の大きい人間。

 

親が物乞いであったら、自分がそのような生活をして人生を過ごしてきたのであれば、それは彼らに取って「日常」だし、「普通」の事。

 

僕たちはいわば物乞い」=「マイナス」に捉えているけれど、

彼らは物乞い」=「仕事」と捉えてるのかもしれない。

 

ただ、もし「物乞い」をなくすべきであれば「学校」に子供を行かす事。

Sくん曰くインドには授業料無料の学校もあるし、学校に行けばタダでご飯も食べられる。

 

だから「物乞い」の子供が学校に行かないのは「お金がない」わけではない。

それ以上に目の前の生活だとか、親のエゴなのかもしれない。

 

そして「物乞い」をすればお金がもらえる。生活していける。

そう子供たちに教えているのは「」だけではない。無関心に「かわいそう」という気持ちで渡してる「私たち」も同様なのかもしれない。

 

だからSくんは「物乞い」にお金を渡さないという。

 

正直少し納得いく答えではある。

 

それでも

 

「もし本当に何も食べてなくて、今日で死んでしまうなら」

 

そんな「物乞い」を無視できるのかどうかは分からない。

 

みなさん、「物乞い」と出会ったらどうしますか。どうしてますか。