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晴れ時々いんど

2016年6月26日〜2016年12月27日:半年間のインターンシップ

【第5回】インドを感じる瞬間②:靴磨きの少年とのちょっとした戦いの巻

お久しぶりです。

もちろん8月15日は日本では特別な日ですが、インドでもこの日は特別な日で「独立記念日」という日でした。今からおよそ70年前にインドはイギリスから独立して一つの国としてスタートしたんですね。

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オフィスにはこのようにインドの旗や、社員さんは「オレンジ色」「白色」「緑色」どれかの服を着て仕事をするといったようにすごく、この日を大切にしているんだなぁと実感しました。

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さて、今回は前回に続き「インドを感じる瞬間」ということで今回は靴磨きの少年とのちょっとした戦いについて書いていこうかなと思います。

 

いざ靴磨きに挑戦

それは仕事終わりに少しデリーの中心地のマーケットに行った時のこと。

「ヘイ、マスター」と風貌は僕より若い(多分18歳から20歳くらいの)少年(青年)に声をかけられ、靴が汚れてるから磨いてやるよ!

と言ってきた。どんなガイドブックみても大体「磨き終わった後にぼられるから注意!」と書いてあったのは覚えていたが、例の「SASUKE」

kbita.hatenadiary.com

 をしていた僕の靴は見るも無残に泥だらけでそろそろ綺麗にしようと思っていた矢先だったので迷わず「いくら?」と尋ねることに。

 

10ルピー(15円)と言われたときに絶対うそやん!と心の中で思っていたけど

まあええか、と10ルピーを財布からだして、「これでいいよね!」と言うと、

いつも通り「ティケ!」と。絶対こいつにはぼられへん!という気持ちで靴磨きがスタートした。

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なんかこの赤いスリッパを履かされ靴を磨いている。

初めての経験だったので基準がわからないが、なかなかの腕前のように見える。

 

その時近くを歩いていた胡散臭そうなおじさんに「どっから来たんだ?」

と聞かれたので適当に「コリア」というのをめちゃくちゃ舌を巻いて発音したら、

「おぉ、タイランド!ナイス」と言ってどこかに去っていった。どうやったらそう聞こえるねん

と思ったけど、今日はタイ人になりきろうと靴磨きに集中する。

※ちなみに街中で適当に声かけてくる人に時々日本と言いますが、やっぱり未だに「日本人=金持ち」イメージを持たれるので、基本は適当にアジア圏の国の名前を列挙します笑

 

「マスター、ナイスシューズ」「ンー、ナイス」「グッド」

とやたらと靴を褒めてくれるし、何より「マスター」と呼ばれるのがすごく気に入った。

 

18歳の頃に読んで衝撃を受けた作品、バックパッカーのバイブルとも言われてる沢木耕太郎さんの『深夜特急』の第3巻「インド・ネパール編」でインドのリキシャの運転手が主人公に向かって「マスター」と呼んでいたのを思い出して、本で読んでたやつやん!と実感して嬉かった。

f:id:kbita:20160818174245p:plainまだ読んでいない人はマジでオススメするので一度読んでみてください。

深夜特急〈1〉香港・マカオ (新潮文庫)

深夜特急〈1〉香港・マカオ (新潮文庫)

 

 

そして、いよいよお会計に

順調に靴は綺麗に磨かれていく姿を見ていると、いきなり靴磨きの少年が靴の中にパッドのようなものを入れて、粘着材か何かでペタペタとしだした(そこまで粘着は強くない粘着材)。

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絶対これの料金を後で請求してくるな笑 と完全に疑ったが、ちょっと履き心地試してから合うんやったら少しくらい多めに払っても良いだろうと思いそのままに。

そしていよいよお会計の時、財布を出そうとしたら、その少年の兄、父親、弟らしい人々がぞろぞろとやってきて近くで見ている。(威圧的やな〜w)

「はい、10ルピー」と差し出すと

「ノー、35ルピー、タックス」と言われた。はいはい、出ましたね。そういうやつ、予想通りですわ笑

仕事終わりで疲れていたし、なんか「マスター」にも気に入っていたので

ええかと思い40ルピーを渡し「お釣りをいらないよ」といってカッコつけて立ち去ろうとすると、

「ノー、800ルピー、このパッド1個400ルピーだから」

800?えっ笑

800ルピーって1200円くらいか、流石に高くね?笑

「は?払わんわ40ルピーしか払いません。高すぎるし」

「このパッド、ハイクオリティー、ニュー、インディアンプライス」

いや、インディアプライスやからこそ、そんなに払えへんわw

みたいないつものくだりが続き、普通にこのパッドいらね、と思い、即座に靴の中のパッドを剥がし(幸いにも乾燥していなくて綺麗にとれた)少年にそれを返して「40ルピーね」というと、

まだ、「お前のためにサイズを考えて、接着剤もつけたんだから金よこせ」と

「いや、君が勝手にやったことやし」と言って40ルピーだけ差し出して家に帰りました。

 

日本人の印象:大げさだけど日本を代表していると思って

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まあ確かに、そこで1200円払うことも予算的にめちゃくちゃきついかと言われたらそうでもないけど、

単にここで自分が言われた通りのお金を出すことで、「日本人=金持ちでカモ」という印象を持たれて、今後他の日本人を見かけると同じように「ぼったくりをする」のがすごく嫌だったというのがあって強気に出た。

これで少しても「日本人=強気」という印象を持たれればいいなと思いながら帰ってる道中、

「あっおれ今日タイ人やった、これでタイ人=強気になったんじゃね?」

としょうもないことを考えながらまた一度インドを感じる経験をすることができました。

 

 

インドに来て早1ヶ月半が過ぎ去り、時の早さを実感しています。

来た当初と比べて毎日の刺激は減ってきているのかもしれませんが、

 

インド人の同僚にインドの一番いいところはなに?と聞くと

毎日何か新しいことに出会えるところ

と答えてくれました。インドにずっと住んでいる人が感じるその印象に心から感動し、まだまだこの国には何かあるな、と思い毎日を生きています。

日本はいま、甲子園やオリンピックで盛り上がっているころでしょうか?

僕はそのへんの情報をあまり把握できていないので誰かまた教えてくださいね笑

 

ではみなさんお元気で

 

【第5回】インドを感じる瞬間②:靴磨きの少年とのちょっとした戦いの巻:2016年8月18日晴れ気温32度@Starbacks Select City Walk