インドで感じる仕事観
オフィスには僕を含めて2人だけ日本人が勤務しており、それ以外は全員がインド人という環境で仕事をさせてもらっています。
そのような環境だからこそ、やはり気づくことも少なく
「ここは日本人とは違うな〜」「そういう風に仕事を捉えているんだ」
と感じることがよくあるので、今日はそのように「仕事」に関して気づいたことを書いていきたいです。
そもそも日本人にとって「仕事」とはどのようなものなのでしょうか。
就職活動において日本人の学生は何を重視し、何を軸において企業を選ぶのでしょうか。
このようなランキングを見ると今の世代もひと昔前の世代も変わらず「自身の成長」「事業内容」「会社基盤」などを重視していて、「待遇」や「勤務地」など仕事そのものや会社そのものとはあまり関係のない部分に関しては重要視していないようにも思えます。
また上位にある「会社基盤・安定性」などから自分が最初に入った会社で一生勤めあげるという日本人に多そうな特徴も伺えますね。
一方、この国ではどうなのか。
僕がまず最初に一番驚いたことは「人材の流動性」という側面です。
僕が初めて出勤した日に僕はオフィスにいる人々と挨拶に回ったのですが、その中のある人が僕にこう声をかけてきました。
「残念だけど、あなたとは一緒に働けないね。私今日でこの会社最後だから」
その時僕は驚いた同時に「えっ、この会社って何か問題あるのかな?」「この人何か働けなくなった理由でもあるのかな?」と考えました。
ただ、僕が勤務してから2ヶ月で辞めていった同僚は4人見てきて、代わりに新しく入ってきた人も3人見てきました。
そして辞めていく人の理由を聞いていると「勤務地が家から遠いから」「キャリアとして次のステップがあるから」などの答えが返ってきました。
インドに駐在しているある日本人の社員さんとお話しさせていただいた時に、こう教えてくれました。
「インド人(インド人に限った訳ではないが)は日本人みたいに最初の就職活動が人生で最も重要な選択ではないんだ。最初に入った会社で、キャリアを考えて、また経験としての肩書きを得て、次の会社に転職する。それを何度か繰り返して30代前半くらいに、『自分』に取って一番良い『給与』と『仕事』を見つけて一生勤める会社を探しているんだ」
また同僚のインド人も同じように「仕事は2~3年のペースで勤めてみて、その仕事が自分に合っているかを考え、合っていなかったら次の仕事を探せばいいんだよ」
つまり、日本人が就活で人生のキャリア探しを終える(これは僕の偏見ですが)、一方でインド人(もしくは日本人以外)は仕事をする中でも常に自分のキャリアを考えながら仕事をしている。日本の「終身雇用」とか「年功序列」とかの制度がそうさせているのかもしれませんが根本的に「仕事」の捉え方が違うのかなとも思いました。
「私たちに取って仕事は全てではないのです。快適な生活ができるように仕事をするんです。」
インターンシップ始まってばかりの頃に仕事に失敗して落ち込んでる僕に同僚がかけてくれた言葉です。日本人が「仕事」の失敗からうつ病になったり、自殺しているのを考えると仕事の捉え方は異なっていそうですね。
もちろん僕自身このような環境の中100%インド人の同僚が言うような「仕事」に対する捉え方に変わったのかと言われればそうではありません。おかしいと思うことも多いですし、同意できることもあります。だからこそ帰国してから就活に向き合う前に一度「仕事」について考えさせてくれるきっかけをもらえたことは大きな収穫の一つなのかもしれないですね。
そして、自分にとっての「仕事観」は働きだしてからもどんどん変わっていくのでしょうか。
【第6回】2ヶ月が過ぎたので少し真面目に振り返ってみる①(プライベート編)
おはようございます。
日本ではオリンピックが話題になったりSMAPが解散するとか、いろいろ流行ってるらしいですが、インドでは独立記念日、お祭りの休日などがあり、8月中は3度祝日がありました。
ちなみに僕のマイブームは22:00に寝て4:30に起きるというスーパーおじいちゃん生活
よく言われますが、朝の方が頭が働くらしいので、本読んだり、勉強したり、ブログ書いたりと割と有意義な時間を過ごしています。日本に帰ってからも同じような生活をしたいなと思っていますが、
冷静に時差考えたら、1:30に寝て8時に起きるって感じで時差ボケでそのまま元通りの生活に戻るんでね?って心配しています(笑)
さて、本題ですが昨日は8月26日ということで、渡印してから早くも2ヶ月が経ちました。この2ヶ月過去数度ブログにも書かせてもらいましたが、本当に濃い2ヶ月でしたので、せっかくなんで一度振り返りをしようかなと思います。
訪れた場所のお気に入りランキング
基本的に月~金までが勤務時間になるので土日が休日になります。休日や平日の勤務時間外に何をしてるのか。
どっかいってますw
第3位 家からリキシャで5分の「Select City Walk」
デリー最大級のショッピングモールです。おそらく訪れた人は「ここはインドかっ!」って思うくらい 現代感がすごいです。StarBucks、GAP、ZARA、H&M、KFCみたいに何度もあります。正直1日いても飽きないくらい食べるもよし、買い物するものよし、お茶するもよしな感じで毎日人で賑わっています。外資系の小売店が多いこともあってやっぱり物価は外と比べたら高いので、現地人と外国人が4:6くらいの比率のイメージですね。
第2位 どこかおしゃれな「Connote Place(コンノートプレイス)」
ここはデリーで最も活気の溢れた商業施設と言われている「おしゃれな空間」です。
空から見たらこのように綺麗に円形になっていて、塊ごとにブロックAとかブロックFと名付けられていてA~Nまであり、ものすごく広いです。ここで待ち合わせするときは「いまCP(Connote Placeの略)のブロックKのマクドいるよ〜」みたいに言います。
ここもSelect City Walk同様に何でもありますが、少し違うところは一つの大きな箱の中(モールの中)に入るのではなく、外の空間にお店が並立しているので、この円形状にはゴロゴロ犬が寝ているし、物乞いの子もいる。屋台で売りさばく人や、よく分からないインドグッズを見せびらかしてくるおっちゃん、この間のブログで書いた靴磨きの少年もいるといっためちゃくちゃ混沌とした空間で外国人だけでなく、インド人の大学生が授業終わりにお茶しに来たり、晩御飯を食べにきたりとすごく面白く興味深い空間の一つです。
ぼくも今までなんども訪れていますが、その度に迷ってしまったり、何も考えずにこの円形に沿って歩いたりしています。
この写真は両方ともCPに来た時の写真です。左はインド到着翌日アイセックメンバーと右は昨日元同僚の友達と。左は少し疲れてるのか苦笑いしてますね笑
第1位 ぶらぶらいろいろなところ旅行
赤で囲ったところは今訪れたところです。
特に上の3つ「デリー」「アグラ」「ジャイプール」はインドに来たら欠かせない「ゴールデントライアングル」と呼ばれる都市で、せっかくインドにいるから帰るまでには達成しようと思っていたら早くも制覇してしまいました(笑)
Face Bookでもちょくちょく写真をあげていますが、
タージマハルで有名な「アグラ」、時期も時期だったので暑すぎた。
スペイン人の同僚とその友達のスペイン人とエジプト人とドライバーのインド人5人でいきました。
僕が仏教徒だとしたら、車内にキリスト教徒、イスラム教徒、ヒンディー教徒の4つの宗教が入り混じる環境。なんか素敵でした笑
ピンクシティーと言われるジャイプールは街中がこのような綺麗な色で染まっていて、「The 観光地」と言われるようにたくさんの人が「日本人か?」「マイフレンド!」「チャイナ?」「コンニチハ」と声をかけてくる人たちばっかで後半はかなりうっとおしかったです。笑
結局、そういう人たちに勧められてターバンデビューしました。笑
そして、これは一人でインドの国内線にとって訪れたムンバイ。さすがわインド最大の都市と呼ばれるだけあって人も多いし、ショッピングスポットも多かったです。観光できるところもあり、また美味しい料理も食べられたのでかなり満足です。またデリーでは見られない海もあるので、それこそ仕事に疲れきっている時期だったのですごくストレス解消ですごく落ちつくことができました。
生活面での振り返り
生活面でこの2ヶ月を振り返ると、やはり初めはインドに慣れることにものすごく苦労しました。(最初の2週間くらい)。風邪に腹痛に頭痛に倦怠感、安全な食べ物なんてココにあるのか?と疑心暗鬼になり、毎日のような停電、水道トラブル、異臭、蝿、蚊、蜘蛛、そして世界で最も汚いと言われてる排気ガスだらけの空気、日本では到底考えられないほど酷いインフラ環境。適当なことを言って違う方に連れていくインド人、地下鉄に乗ると我先に席を確保しようとするレース、歩行者を渡らせる気なんてさらさらない道路、待ち合わせ時間の3時間後に来る不動産業者、犬やら物乞いやらに囲まれる毎日。すべてが想像を超えるインドで、もはや何がおかしくて、何が正しいのかなんて一切分からない今日この頃。最近はとにかく何でも受け入れる姿勢、何が起こってもおかしくないという寛容さがなければストレスで気がめいってしまうと思います。笑
ただ、ブログやSNS上ではどちらかというとインドでの苦労話を書いたり、悪口を書いていますが、この頃は少しずつ、「インドの良さ」を感じるようにもなりました。
昨日一緒にCPでご飯を食べたプラビーン君。僕にとってこの国で出会った最初の友達で同世代で一番尊敬しているといっても過言ではない彼。元々は同じ会社で一緒に働いていたのですが、今は諸事情で会社を辞めて日本語教師をしているらしいです。(彼は日本語ペラペーラ)
(勝手に写真使ってごめんね)
昨日僕はある話を彼としていました。
「インドはあと数年、数十年したら日本みたいになり、その後世界一の経済大国になるね」
そういうと彼は
「日本みたいにならなくていい、今のままのインドでいい」
と言いました。普通にすごく衝撃的でした。他のインド人は「日本は本当にいい国」「大好きな国」と話す人たちが多い一方、彼は日本にも訪れたことがあり、日本人とも他の国の人と比べて多く接しているからか、日本のこともインドのことも詳しいです。
彼が日本人の他人に迷惑をかけてはいけないというところに気を使いすぎて、お互い主張もしないし、話すらしなくなるところが嫌なところらしいです。
確かにインド人は自分が迷惑をかけてしまうこともあるかもしれないから、他人の迷惑を受け入れてあげようという精神があり、日本は逆に迷惑すらかけてはいけないと教えられて生きている。
上で道を聞いて適当なところを案内される。といったけれども日本人は道を聞いて知らなければ「知らない」ときっぱり。それは間違えて相手に迷惑をかけたくないから。でもインド人はたとえ知らなくても必死に自分が思う方を教えてくれる。それは悪意なのではなく、本当の意味で相手の迷惑を受け入れて少しでも役にたとうとする姿勢なのかもしれないです。少し日本についても考えさせられるきっかけになりました。
日本人コミュニティ
(関西学院同会 デリー支部の集まり)
(日本人学生の集まり)
他にも日本人コミュニティとして、大学のOBOG会に参加させていただいたり、日本人の同年代(大半が大学生)の集まりにも参加させてもらい、たまにこのように、目的ややっていることは違えど同じインドで活躍している日本人と会うと刺激を受けます。また同じ時期にインドに滞在していたということでこういうつながりを大事にこれからも生きていきたいですね。
まとめ
総括としては、「生活面」において、何か苦労するということはいつものようですが、その中で「慣れ」から何でも受け入れることができるようになりました。また、「悪い面」ばかりが見えていたインドだけど、徐々にその「良さ」も感じれるようになりました。あとは、未だに時々起こす「腹痛」を何とかして、何でも食べられるようになりたいものですね。
次回は仕事について振り返りたいと思います。
ではお元気で。
【第6回】2ヶ月が過ぎたので少し真面目に振り返ってみる①(プライベート編):2016年8月27日晴れ気温28度@自宅
【第5回】インドを感じる瞬間②:靴磨きの少年とのちょっとした戦いの巻
お久しぶりです。
もちろん8月15日は日本では特別な日ですが、インドでもこの日は特別な日で「独立記念日」という日でした。今からおよそ70年前にインドはイギリスから独立して一つの国としてスタートしたんですね。
オフィスにはこのようにインドの旗や、社員さんは「オレンジ色」「白色」「緑色」どれかの服を着て仕事をするといったようにすごく、この日を大切にしているんだなぁと実感しました。
さて、今回は前回に続き「インドを感じる瞬間」ということで今回は靴磨きの少年とのちょっとした戦いについて書いていこうかなと思います。
いざ靴磨きに挑戦
それは仕事終わりに少しデリーの中心地のマーケットに行った時のこと。
「ヘイ、マスター」と風貌は僕より若い(多分18歳から20歳くらいの)少年(青年)に声をかけられ、靴が汚れてるから磨いてやるよ!
と言ってきた。どんなガイドブックみても大体「磨き終わった後にぼられるから注意!」と書いてあったのは覚えていたが、例の「SASUKE」
をしていた僕の靴は見るも無残に泥だらけでそろそろ綺麗にしようと思っていた矢先だったので迷わず「いくら?」と尋ねることに。
「10ルピー(15円)」と言われたときに絶対うそやん!と心の中で思っていたけど
まあええか、と10ルピーを財布からだして、「これでいいよね!」と言うと、
いつも通り「ティケ!」と。絶対こいつにはぼられへん!という気持ちで靴磨きがスタートした。
なんかこの赤いスリッパを履かされ靴を磨いている。
初めての経験だったので基準がわからないが、なかなかの腕前のように見える。
その時近くを歩いていた胡散臭そうなおじさんに「どっから来たんだ?」
と聞かれたので適当に「コリア」というのをめちゃくちゃ舌を巻いて発音したら、
「おぉ、タイランド!ナイス」と言ってどこかに去っていった。どうやったらそう聞こえるねん
と思ったけど、今日はタイ人になりきろうと靴磨きに集中する。
※ちなみに街中で適当に声かけてくる人に時々日本と言いますが、やっぱり未だに「日本人=金持ち」イメージを持たれるので、基本は適当にアジア圏の国の名前を列挙します笑
「マスター、ナイスシューズ」「ンー、ナイス」「グッド」
とやたらと靴を褒めてくれるし、何より「マスター」と呼ばれるのがすごく気に入った。
18歳の頃に読んで衝撃を受けた作品、バックパッカーのバイブルとも言われてる沢木耕太郎さんの『深夜特急』の第3巻「インド・ネパール編」でインドのリキシャの運転手が主人公に向かって「マスター」と呼んでいたのを思い出して、本で読んでたやつやん!と実感して嬉かった。
まだ読んでいない人はマジでオススメするので一度読んでみてください。
そして、いよいよお会計に
順調に靴は綺麗に磨かれていく姿を見ていると、いきなり靴磨きの少年が靴の中にパッドのようなものを入れて、粘着材か何かでペタペタとしだした(そこまで粘着は強くない粘着材)。
絶対これの料金を後で請求してくるな笑 と完全に疑ったが、ちょっと履き心地試してから合うんやったら少しくらい多めに払っても良いだろうと思いそのままに。
そしていよいよお会計の時、財布を出そうとしたら、その少年の兄、父親、弟らしい人々がぞろぞろとやってきて近くで見ている。(威圧的やな〜w)
「はい、10ルピー」と差し出すと
「ノー、35ルピー、タックス」と言われた。はいはい、出ましたね。そういうやつ、予想通りですわ笑
仕事終わりで疲れていたし、なんか「マスター」にも気に入っていたので
ええかと思い40ルピーを渡し「お釣りをいらないよ」といってカッコつけて立ち去ろうとすると、
「ノー、800ルピー、このパッド1個400ルピーだから」
800?えっ笑
800ルピーって1200円くらいか、流石に高くね?笑
「は?払わんわ40ルピーしか払いません。高すぎるし」
「このパッド、ハイクオリティー、ニュー、インディアンプライス」
いや、インディアプライスやからこそ、そんなに払えへんわw
みたいないつものくだりが続き、普通にこのパッドいらね、と思い、即座に靴の中のパッドを剥がし(幸いにも乾燥していなくて綺麗にとれた)少年にそれを返して「40ルピーね」というと、
まだ、「お前のためにサイズを考えて、接着剤もつけたんだから金よこせ」と
「いや、君が勝手にやったことやし」と言って40ルピーだけ差し出して家に帰りました。
日本人の印象:大げさだけど日本を代表していると思って
まあ確かに、そこで1200円払うことも予算的にめちゃくちゃきついかと言われたらそうでもないけど、
単にここで自分が言われた通りのお金を出すことで、「日本人=金持ちでカモ」という印象を持たれて、今後他の日本人を見かけると同じように「ぼったくりをする」のがすごく嫌だったというのがあって強気に出た。
これで少しても「日本人=強気」という印象を持たれればいいなと思いながら帰ってる道中、
「あっおれ今日タイ人やった、これでタイ人=強気になったんじゃね?」
としょうもないことを考えながらまた一度インドを感じる経験をすることができました。
インドに来て早1ヶ月半が過ぎ去り、時の早さを実感しています。
来た当初と比べて毎日の刺激は減ってきているのかもしれませんが、
インド人の同僚にインドの一番いいところはなに?と聞くと
ー毎日何か新しいことに出会えるところー
と答えてくれました。インドにずっと住んでいる人が感じるその印象に心から感動し、まだまだこの国には何かあるな、と思い毎日を生きています。
日本はいま、甲子園やオリンピックで盛り上がっているころでしょうか?
僕はそのへんの情報をあまり把握できていないので誰かまた教えてくださいね笑
ではみなさんお元気で
【第5回】インドを感じる瞬間②:靴磨きの少年とのちょっとした戦いの巻:2016年8月18日晴れ気温32度@Starbacks Select City Walk
【第4回】インドを感じる瞬間①:リキシャで連れ回されるの巻
インドに来て一番もめる瞬間、それがお会計の時。
カフェとかコンビニとか、スーパーとかレストランとか値段の決まってるようなところはあまり問題ないけど、やっぱり料金交渉をして使うサービスは本当に言い争いが絶えない。今回は毎日のように起こる言い争いの中で特に「ええ?」と驚いてしまったエピソードをご紹介。
頼んでもいない観光地に連れ回された挙句、、、、
これはまだインドに到着して4日目の事。
とりあえず生活の糧を見つけに街に繰り出し、ガイドブックに乗っている「Yamato-Ya」と呼ばれる日本食品を購入できるお店に行こうと決めて、最寄り駅のGreen Parkで下車。ガイドブックによると駅からオートリキシャで5分と書いてあったので、とりあえずドライバーに話かける。
西原:「大和屋行きたいっす」
ドライバー:「知らん」「どこやそれ」「……」(運転手は場所が分からなかったら無言で立ち去る)
地図を見せても読めるドライバーは少なく。何人ものドライバーに頑張って伝えようと悪戦苦闘していると、1人のドライバーが地図を見せろと近づいてきて、
D:「ここに行きたいんだな。それでここが駅だな。ティケ!(インドでいうOK的な)」乗れと首を降る。
N:「なんぼ?」→料金は最初に決めとかないとね。
D:「40ルピー(約60円)」
ちゃいますやん兄さん5分でいけますやん。地図みてももこんなに近いでしょ。
「20ルピー」「いや、40ルピー」みたいなやり取りが続き最終30ルピー(45円)で決着。
では、しゅっぱーつ!
---5分後---
まだかな?まあインディアンタイムね。ガイドブック通りにはいかないよね。
---15分後---
近くの看板を見ると、Green Patkから3つ先の駅の名前が見える。
ん………
絶対ちゃうやん。。ε-(´∀`; )
N:「止まれ止まれ、ちゃいますやん、兄さん。私ここ行きたい言いてますやん。どこ向かってはるの?」
D:「ここ」と確かにYamato-Yaを指さす。
N:「いやいやでも全然違う方行ってるやん。とりあえずGreen Park駅戻れ! 」というと、
D:「ティケティケ!!」
こいつほんまわかってるんかな?σ^_^;
---さらに5分後---
なんか、観光地っぽい建物。はぁ。絶対ちゃうやん。
D:「ここがなんとかっていうあれで(観光地の名前)、あっちがあれや(観光地の名前)」
N:「こんなとこ来たいんやないー」
ここに来て初めて携帯を取り出しGoogle Mapを見る。(最初からそうするべきやった)
(左がGreen ParkからYamato-Yaへの地図、右が連れて行かれ場所)
えー。全然違うやん。どうやったらこんなところくるねん。地図読めなさすぎ
この辺でさすがに怒りが湧いてきた。
N:「だから、駅もどれゆーてるやろ、早よもどれ、今すぐ戻らんかったら金払わんから💢」
---25分後---
しつこく後ろから「Green Park、Green Park」と連呼しようやく駅到着、さすがにあんなに時間を無駄にしてここで降りるのは悔しいので、なんとかYamato-Yaに行こうと決意し、後ろからGoogle Map片手に指示出し。ようやくYamato-Ya到着!
さて、代金は交渉通り30ルピーを手渡してキレ気味に「バイッ!」
すると、クラクションを鳴らして、「違う300ルピー(450円)だ」
いや〜こんだけ時間奪っておいてさらに金まで奪いますか兄さん。Σ(゚д゚lll)
N:「もともと30ルピーって言ってただろ」
D:「でも1時間も走ったんだぞ」
N:「いや、それはお前のせいやから笑」
D:「250ルピーでいいから」
N:「無理」と言って30ルピーを渡して立ち去ったというお話です。
まぁ今考えてもあそこで30ルピー以上渡すのはおかしいし、正しい選択だったけどあんだけ時間を奪われ、金もぼったくられそうになるとは、1週間でなかなかインディアな体験でした。
ちなみにこれがYamato-Yaのホームページです。インドに行く方は場所を確認しておきましょう。
食材、お菓子はもちろん、日本の食器や洗剤などの日用品まで兼ね備えてる日本人にはありがたいお店。もちろんカップ麺やうどんも置いてあるので、お腹を下したときや、インド飯に飽きた時は駆け込んで購入する。カップ麺は1つおよそ200ルピー(300円)なのでこっちの国では少し高級な食べものになりますね。
次回予告
【第5回】インドを感じる瞬間②:靴磨きの少年とのちょっとした戦いの巻
インドの汚い道路を歩く中で汚れるお気に入りの革靴。一度試そうと思っていた路上の靴磨きに挑戦……しかし、またもやイライラ?!
ではではみなさん、日本もかなり暑いらしいので体調を崩さず、みなさん夏休みを楽しんでください。
【第4回】インドを感じる瞬間①:リキシャで連れ回されるの巻:2016年8月6日晴れ気温32度@Starbacks Select City Walk
【第3回】雨の日は憂鬱、、、
みなさんこんにちは。
はじめにご報告があるのですが、インドで購入いたしましたスマートフォンの方が、ウイルスのようなものに侵食されてしまい使用できる状態ではなく、ラインをいただいた方は返信ができなくて申し訳ないです。できればしばらくはFace Bookのメッセージの方にご連絡ください。
という事で今回はインドの季節について簡単に説明していきたいと思います。
日本では梅雨というものがありますが、インドにもモンスーンと呼ばれる雨が多く降る季節が始まりました。おそらくあと1ヶ月くらい続きそのあとは乾季に突入するらしく、今が一番過ごしにくい季節だとも言われています。
雨の日は突然に
アジアの国によく行かれる方は経験した事もよくあると思いますが、インドでは突然洪水のような雨が降り始めます。朝あんなに晴れていたのに、、と思っていても想像できないくらい大雨が降ります。とてもじゃないけど洗濯物なんて外で干せないです笑
急な雨に備えていつも持ち歩いているのが「折りたたみ傘」と鞄にくっつけてる「レインコート」と「鞄用のカバー」どれもコンパクトで持ち運びができるし、めちゃくちゃ大事。結構折りたたみ傘を持たずに急な雨に振られ、地下鉄の入り口に大量の雨宿りをする人々が多いので、その中をドヤ顔で傘広げて歩けるのは爽快です笑
家に帰る道のりがまるで「SASUKE」
全体的に水はけが悪く、道路はいつもこういう状態になります。軽い水たまりだと思い足を入れると多分足首くらいまで浸かっちゃう感じになると思います。なのでいかに避けながら足場を探して歩くかを考え、もはや歩くというよりも足場から足場まで常にジャンプしながら移動していく。水に足がつけば「アウトー」みたいな、あたまに浮かんだ風景はこんなイメージ
これって「SASUKE」やん、、みたいな事考えながら飛びまくってます。丁度泥の感じとか似てるし笑
ふとした時の何気無い出会い
そんな感じで雨の帰り道はいつものように「SASUKE」をしているのですが、当然僕以外にも同じようにピョンピョンしてる人はたくさんいて、特にサンダルを履いていて水なんて気にせず突っ切るひとはいますが、僕と同じく仕事帰りでビジネスシューズを汚したくない人にとっては「SASUKE」をするしかなく、難解な場所があると他のインド人と目が合い、
「ここから一旦あっちに行ってから」
「この車が邪魔なんだよ」
「この靴新しいから汚すわけにはいかん」
みたいな感じで不思議と会話と友情が生まれてる気がして、2人で仲良くピョンピョンしながら帰って無事に帰路につく、みたい事が時々あるので、なんか普通に素敵だなって思ったりもします笑
そんな素敵な出会いも多いですが、やっぱり総合的に雨の日は嫌いなので、早くこの季節が終わって欲しいと切に願っています。この時期にインドに来る事があれば絶対に雨具を持ち歩くようにしましょう!
仕事が本格的に始まってきた
インドに着て早1ヶ月仕事も始まり3週間が過ぎ、徐々に仕事が本格的になってきました。
特に先週は初めてオフィスを離れて実際のお客様と関わる機会が多くあり、少しずつではあるけど会社の一員として働いている事に実感が湧いてきました。それでもまだまだミスも多いし、どんくさい自分がいるので一刻も早く仕事に慣れて、ミスを減らしていかないといけないなとずっと思っています。
これは営業活動をしている際の途中でのお昼ご飯です。Thaliという南インドの料理らしいですが、これがまたすごく美味しくて、仕事の合間でこのような美味しいものも食べれたらどんどんやる気にもつながりますね。
最後に
こちらはインド人とスペイン人の同僚との帰り道の写真です。
同僚たちのいいな〜と思うところは、「コミュニケーション」を大事にしている事です。おそらく意識しているわけではないけど、毎日楽しそうにおしゃべりしていて、お昼休憩の時間にはみんなで公園に行っておしゃべりをしています。
なんか仕事と休憩を割り切って、休憩の時はコミュニケーションをとる。そんなに不思議な事ではないけどすごく素敵なところだなと思います。そうやって仕事にたまったストレスを同僚にしっかりと発散して、また仕事に臨む。だから、日本人と違ってストレスを抱えてる人は少ないのかなって少しだけ思ったりしますね。
ではまた次回に。
【第3回】雨の日は憂鬱、、、:2016年7月24日曇り時々雨気温31度@ Cafe Coffee Day Saket PVR
【第2回】アイツはすぐにやってきた。
インドに来て3週間。驚くほど時間が経つのは早い。一方日本に帰れるのもあと、5ヶ月以上あるのかと考えると長いとも感じる。特に「アイツ」がやって来たときは「日本帰りて〜」とトイレで神に祈っていた。
という事で今回はインドに来たら絶対に通る道「アイツ」との戦いを簡単にまとめようかなと思います笑
1:「アイツ」はすぐにやってきた。
「アイツ」とは、ご存知の方もいるとは思いますが、インドに来て絶対に避けては通れない
「洗礼」:「下痢、腹痛、頭痛」の事ですね。
僕自身そんなにお腹は弱くないと思っていたし、ある程度食べ物や水に注意しとけば大丈夫と。
いいえ、そんな事はなかった
幼少の頃ぶりに腹痛で夜中の3時に目が覚めた。
いててててててててててててててててて
そんな日々は1週間近く続き。ついには頭痛と体のだるさ、そして熱も。
2:何が彼を呼び起こしたのか
インドでこのような症状になる原因は基本的に2つあると色んな所に書いてあった。
No.1が「生水や不衛生な管理による菌」を体内に入れる事。
No.2が「油や香辛料など慣れていないもの」を体内に入れる事。
正直腹痛の時は原因なんて何も考えられる余裕がなかったけど、今考えてもわからない笑。
確かに辛いものも食べていたし、屋台でも料理食べたし。
まあいずれにせよ、上の二つのリスクを避けようといくら意識しても多分限界がある笑
意識しすぎたら本当に食べるもの無くなって来て、違う意味で体壊してしまうので。
それでも極力「やばいもの」には手を出さないと決意した今日この頃。
3:アイツとの戦い
「腹痛、下痢、頭痛、高熱」インドの洗礼フルコースに見舞われた日曜日の午後3時。
ベッドの中でもがき苦しむ。ただ、何か、何か食さないと栄養がなくなるううう。
そして、部屋を見渡すと3種の神器が目の前に。
①粉末状のポカリ
幸運にもペットボトルの水は部屋に3本くらい常備しているので、袋を開けてシャカシャカ・・・
するとなんとも懐かしいあの頃のポカリが出来上がり。
どの腹痛・下痢対策サイトを見ても、下痢の時は「ORL(経口補水液)」を体内に入れましょう。なければ「ポカリのようなスポーツドリンク」を、と書いてあったので迷わずごくごく。
余談ではあるけど、日本を出国する前に「JIN-仁-」というドラマの再放送を見ていて、
江戸の町に「コレラ」が流行し、それに対しての対処法として「ORS」が使われていた。その時の綾瀬はるかのセリフ「オーアールエスなるものですね!」がめちゃくちゃ頭に再生されてた笑
②梅干し
日本料理を食べたくなったらと、母に持たされていた「梅干し」
何も食べないよりマシかと手に取り口にいれると、
「うめーーー」という感情が体中を駆け巡っていた。
一応ネットで「梅干し 下痢」と調べるといくつかのページがあって
こんな事も書かれていたので、迷わずパクパク。なんとなく体にもいいかも!
③おにぎりせんべい
最後はやけくそに、「何か食べないと」と思って近くにあったおにぎりせんべいを食べる。なんとも懐かしい。そして何より美味しい。いつまでも食べていられるような気持ちになっていた。多分これに関しては全く下痢に効果とかないとは思うけど、それでも体から悪いものを出すためにの食事には大切な食べものだった。
というわけで今は、完全に腹痛も治り、いろいろなものを食べながらも、無理はしない食生活を心がけています。
今回は僕なりの「アイツ」に対する対処法なんで、本当は病院に行ったり薬を飲む事が大事だと思うけど、自然に治す方法として、もし、インドに来て同じ境遇になれば参考にしていただければと思います。
最後に
これは停電した時の東京の夜景らしいです。綺麗ですね。
この国に来て一番不便というか日本と違うと思う所はやっぱり、インフラの未熟さ。
停電は日に一度、トレイが壊れるのは3日に一回、家のWifiも壊れる、ついには水道もでない。
暗闇の中、携帯も使えない、トイレも使えない、シャワーも使えない。
そんな不便な国だけど、一度、電気や水道が復旧すると、人々は喜びあい、それらに感謝を覚える。
ありがとうは「有難い」ことだから感謝する。「当たり前」の事になれば人は感謝を忘れる。
日本での「当たり前」に、ほんのちょっとだけ感謝を覚えてきた今日この頃。
ではまた次回に。みなさんお体にお気をつけて
【第2回】アイツはすぐにやってきた。:2016年7月17日曇り気温28度@ Cafe Coffee Day Saket PBR
【第1回】いんどでブログ始めました
灼熱の国からこんにちは。
到着して3日間、気温38度の中クーラーもない、インターネットもない、お金もない、時々停電する、おまけにインド人の英語が全くわからない‥‥‥頭によぎる「こんなところで半年も生きていけるのか?」
そんなこんなで到着して早2週間、なんとか元気に生きてます( ´ ▽ ` )ノ
なんとか、半年間生きていける自信がついたので
ブログ始めました。
※インドでも変わらないマクドナルド、でもワンチャンは並んで寝てますね。
今回は【第一回】という事で、簡単な自己紹介的を書いていきますね。(写真多めに)
▼住んでる町
今はインドの首都デリーの南にあるSaketという町にひっそりと住んでいます。
Saketはニューデリーの中心地から電車で15分くらい、現在急速に開発が進んでいて、多くの日本企業がオフィスを構えるグルガオンまで電車で25分くらいとかなり移動に適している地区。
Saketの駅前は正直あんまり綺麗じゃない、ってかめちゃくちゃ汚い感じで車とか多くて排気ガス半端ない感じであんまり好きじゃない。けどリキシャ(バイクに荷台ついてるみたいなやつ)で10分も走れば
こういう感じの大型ショッピングモールもあって、汚ったなくて、うっさい街中から逃げたくなったらここに入ればまるで日本のイオンみたいで生きていける笑
▼住んでる家
いま住んでる家は、5人でシェアハウス的な感じで、インド人×2+ノルウェー人+トルコ人という組み合わせ。ベッドルームが3部屋あって、1人部屋+2人部屋×2っていう感じで、流石に家に居る時くらいはプライベートな空間が欲しと思ったので他の4人よりも2倍近いお金払って1人部屋を独占してます。
本当に疲れた時とかは1人で部屋に逃げ込めるから2倍のお金払う価値は十分にあると思われる笑
家賃は月に12000ルピー(日本円で18000円くらい)なんで、毎月給料もらえるって考えたら全然安いかな!!
▼会社
今働いてるのはFormula Groupという会社でインド進出企業へのサポートをする会社で、僕はそこのジャパンデスク(5人チーム)で働いています。まだ業務は始まったばかりなのであんまり全体感つかめていないけど徐々に慣れていければな〜という感じです。
インドで新生活のセットアップ、リロケーションはフォーミュラグループに
そんな感じで第一回目は簡単に今いる状況を書きました。
冒頭に述べた通りインドに来て早2週間が過ぎ、半年なんて本当にあっちゅうまなのかなと思うと少しづつではあるけれど焦りも感じ始めてきました。
この国は急速に経済成長しています。そしてそのスピードに合わせるかのように、街中の人々は忙しく毎日を生きています。少し気を抜けば置いて行かれてしまうような気がします。
そんなスピードに置いて行かれないように、僕も着実に前に進んでいきたいと思います。
このブログは自分の感情と思考の整理のために書いていきますが、読んでいただいた方も少しでもインドの事を知ったり、新しく何かを考えるきっかけになればいいなと思い今後更新していきたいと思います。
では第二回でお会いしましょう。
【第1回】いんどでブログ始めました:2016年7月10日晴れ気温32度@ Starbucks MGF